お散歩日和

中の人は引きこもりがち。が、御朱印集めと古美術鑑賞に目覚めてお出かけするように。只今、神社仏閣探訪記録をゆっくり更新中です。

【御朱印】青森県 長勝寺

弘前市内の禅林街と呼ばれる地区の一番奥にあるお寺です。

 

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山門が立派です。

 

この禅林街と呼ばれる地区は禅(宗のお寺が)林(のようにある)街、ということで禅林街と言います。

禅宗のお寺のみを一角に集めるというのは全国的にもかなり珍しいそうです。

(地元だと当たり前過ぎてへぇ~状態でした)

 

長勝寺津軽家の菩提寺として有名です。

 

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長勝寺敷地内(手前の山門がブログトップの山門です写真)から見るとまっすぐ道路伸びていて道の脇には禅宗のお寺のみがずらーーーっと並んでます。(分かりづらい写真ですが…)

 

こちらのお寺は庫裡で拝観料300円を払うとお寺の見所をつきっきりで説明してくれます。(御朱印もこちらで貰います)

 

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 庫裡

 

庫裡(台所)は大浦城のものでこちらに移築したそう。武者足袋の跡が床に残ってました。

数年前に修理が済んだそうで、入った瞬間ヒバのいい香りがします。(思わずいいニオイ〜って言ってしまった(笑))

 

 

まだ私が小学生の頃に社会見学で行ってミイラの話で怖がった記憶が…(ミイラの写真を撮った人はもれなく死ぬという、エジプトのミイラの呪いばりの話があったんです。)

 

 

庫裡の中は写真とるのを遠慮しましたが、貴重な物が沢山ありましたし、話も興味深いものばかりでした。 

 

庫裡のあとは外に出て蒼龍窟という五百羅漢が安置されている所に。

ここも写真は遠慮しましたが、五百羅漢は五百ないです。

昔は百沢寺というのがあったのですが明治になって神仏習合が廃止された時に寺と神社(岩木山神社)に別れ、寺は打ち捨てらてたため五百羅漢はそのへんに捨てらてしまったそうで、痛みの比較的少ないものを拾って来たそうです。

 

ちなみに…マルコポーロの像なるものもありました(笑)

 

 

あとは蒼龍窟のそばに件のミイラのお棺もありました。

ミイラ自体は木炭や線香、茶殻にかこまれて発見された後、遺体の痛みが始まったので津軽家の要請で火葬されたそうです。

 

 

 

御霊屋ゾーンへ向かいます。

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こちらは津軽為信のご正室の御霊屋です。

そしてその隣には…

 

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津軽為信の三男の二代目津軽信枚公の御霊屋。

その隣はご正室の満天姫様の御霊屋です。

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満天姫は徳川家康公のご養女で(兄弟の娘を養女にした)、最初は福島正則の養子(跡継ぎに恵まれなかった)の元に嫁がれたのですが、その後福島正則に跡継ぎが生まれてしまい、我が子に継がせるにはこの養子は邪魔だ、という事で家康公に(養子は)乱心したと報告し、幽閉 の末餓死してしまったため、満天姫は未亡人となり徳川に戻ってきます。

 

実はこのときには元夫との間に子供がいます。つまり子供を連れての出戻りなのです。

 

このあと北の守りを重視した家康公の采配により津軽家の信枚公のもとに嫁がれます。

(もともと石田三成公の三女(辰姫、のちの大舘御前)が信枚公のもとに正室として嫁がれているのは割愛)

 

ようやく安住の地を手にした満天姫ですが、後々元夫との子が福島家の正式な跡取りは自分だと家康公に名乗るのだと聞かず、津軽家のお家の為に子供を毒殺するという泥沼もありますがこれも割愛。

 

江戸の世で国替えもなく、弘前藩の領地が明治まで安堵されていたのは満天姫やその後に嫁がれた徳川の姫君方のご尽力あってのものだと説明を聞きながらひしひしと感じました。

 

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三代目信義公の御霊屋です。

ちなみにこの三代目の母は満天姫ではなく石田三成公の娘辰姫(大舘御前) の子です。

 

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 六代目信著公の御霊屋。

四代目からは天台宗に宗派に変わった為御霊屋では無くなったのですが、六代目はご先祖様の隣にお墓を…とのご遺言で隣にいらっしゃいます。

 

 

その他代々のお墓も。天台宗としても埋葬なので趣が変わります。

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ちなみに、御霊屋の後ろは崖と川があるそうで、船着き場の跡もあるそうです。

このお寺は緊急時は第二の城として機能するように作られてます。

 

 

御朱印

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300円納めました。

拝観が本当にオススメです。

案内する方も津軽弁ではなかったので(ニュアンスは別として)ネイティブ津軽でない方も大丈夫だと思います!

拝観と御朱印を一緒お願いするとスムーズです。(*^^*)

 

 

ちなみに…

このあと四代目信政公にどーしても会いたくて、信政公の御廟がある高照神社へ。(霊感全くないのでリアルに会えませんが…(笑))

信政公は吉川神道を修めた方なので神様として高照神社に祀られています。

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神社の拝殿や本殿脇を通って御廟へ続く道へ。無人の神社なので人がいなくて独り占め状態。

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こんな小道を歩きます。

すると…

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うわぁ…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

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見えました!御廟です。

ひっそり、でもすごく静かで神聖な雰囲気。

 

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見上げると空が本当にキレイでした。

 

7月後半に東京へ御刀&御朱印ツアーする予定なので無事に行って帰ってこれますように…とお願いしてきました(*^_^*)