【刀剣】武士ナイフ 〜焼入れ体験会に参加〜
少し前にTwitterで武士ナイフ焼入れ体験会という文字を発見し、しかも比較的近い所で開催されると知ったので申し込んでみました。
ちなみに焼入れとは日本刀などの刃文 をつくる工程の作業の事で、これを入れないと日本刀は武器としては脆いものになります。
この中から好きなひと振りを、という事で各々気に入った物を手にしてました。
私はこのナイフにしました。
刃渡り15センチ以下なので、登録書も所持許可書も必要ないナイフですり(刃もつけないので安心)
まずは主催者や刀匠から挨拶と諸注意と受けたあとその後少しだけ刀剣鑑賞を。
でも、暗くて錵や匂いは見えず…。
その後、刀匠オリジナル配合の土でいよいよ土置き。
この土は粘土や砥石など色々入っているそうです。
一番いいのは京都の稲荷山の土が一番だそうですが京都から離れた東北地方ではなかなか手に入らないので試行錯誤して丁度いい配合を考えて作っているそう。
刀匠はすいすいっと手際よく土置きしていくんですが、これがまた難しい…。
助手の方のお力を借りて綺麗に置けました。(ズルい)
流石刀匠…素晴らしい手際です…
刀匠「こんな感じで刃文をつけます〜」
待って…これ簡単そうに見えて難しいやつや…
しかも、丁字の乱れ刃はどうやって刃文つけるの????
と、頭の中はハテナマーク(笑)
助手の方に「こうやったら丁字っぽくつけられるますよー」とやり方を教えてもらいしたが、ほぼ互の目ぽい…??
でも、なかなか自分好みでこれもまた味があっていいんでは?と自画自賛。
少し土を乾かして貰い…ここで土が割れると失敗するそうです。
うん。いい感じです。
炉に火が入りました。
凄い迫力です。
ゴーグルと手袋を貸してもらい、いざ!焼入れです。
ゆっくり刀身を全体を揺らしながら刀身全体を赤らめます。このときどのタイミングで冷却するか刀匠が見極めるため、カーテンを引いて部屋を暗くします。
この日初めて知ったのですが、油(こちらでは天ぷら油を使用)でも冷却できるそう。
普通日本刀は水で冷却しますが、こちらではナタや鎌、包丁、宮大工が使う釘なども作っているそうで、その関係から油で冷却することもあるそう。
油を使うのは赤らめた過ぎた時だそうです。(ちなみにこの時使う油は菜種油が最高だそうです。)
私は「水!」と言われたので水で冷却。
(刀匠が赤らめた刀身の状態で水か油か判断してくれました)
気分は刀匠。心のなかで「えいや!」と叫びながら勢い良く水の中へ。
状態確認のため土を剥いでもらいました。
あら、良いじゃない(*^^*)
このあとは綺麗に研いで後日送られてきます。
私は拵えもお願いしましたので少し時間がかかります…早く手元に来ないかな〜!!
普段は東京で行われている武士コンというイベントでやっているそうなので、どうぞ気になる方は体験してみてください。
ただ、今回は刀匠の工房を使わせてもらったので炉が簡易なものになるそうです。
で、次の日はこの武士ナイフのイベントでお世話になった主催者さんの居合の体験会へ。
実は本来は居合を見れる予定だったんですが、人が予定人数を下回ったのでイベント自体が小規模に予定変更されたため 居合の鑑賞がカットに(´;ω;`)
さわりだけ見せてもらったのですが、大太刀で相手の短刀を捌く居合に興味を持ちまるでストーカーのように見に行きました(笑)
真剣で藁を斬る体験もさせてもらいました。
難しい…難しいです…
でも、普段美術品としての刀剣を見ているので藁を斬った瞬間「ヤバイ!傷つけたかも!」(力で無理やり斬った感じがしたので)と焦りました。持ち主は「大丈夫ですよ!( ー`дー´)キリッ」とおっしゃってましたが…いや、絶対傷着いてますよね…!
やっぱり実戦刀と美術刀は違うな…美術品なら今ごろ大目玉…!
でも、武器としての刀剣を感じれて、最も深く刀剣を知りたい!と思いました。
居合…習いたくなりました!
抜刀、納刀難しい…!